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紅茶の産地
- 2011年2月14日 4:18 PM
- 紅茶の産地
インド
インドでは、中国種、アッサム種の両方が栽培される。代表的な産地としてアッサム、ダージリン、ニルギリが知られる。
アッサム (Assam)
インド北部産。水色は澄んだ濃い目の深い紅色でミルクティーに適する。甘い芳醇な香気を持ち、こくのある濃厚な味。
ダージリン (Darjeeling)
インド北部産。水色は透明度の高い琥珀色でストレートティー向き。世界最高と称される特徴的な香気(マスカットフレーバー、あるいはマスカテルと呼ばれる)と、好ましい刺激的な渋味(一般にパンジェンシーと表現される)を持つ。特に硬度の低い水を用いると良く香りが出るとといわれる。ダージリンには、100以上の茶園が存在し、そのうちの約半数が毎週茶葉を競売に出しているようだが、日本にも知られた「キャッスルトン」「チャモン」「リッシーハット」「マカイバリ」「ピュグリ」などの高級茶葉は高値で落札されている。白茶や青茶なども少量ながら生産されている。
ニルギリ (Nilgiri)
インド南部産。スリランカに近く、特長もスリランカのハイ・グロウンに似る。水色は濃い橙色でミルクティーや特にスパイスを用いるバリエーションティーに適する。フレッシュですっきりとした香気としっかりとした風味を持つ。
ドアーズ (Dooard)
インド北部産。水色は濃橙色。ミルクティー向き。強い渋みはなく、こくのある味だが、香気に劣る。
シッキム (Sikkim)
インド北部産。ダージリンに似るが、渋味が弱めでこくがあるとといわれる。
アルナチャル・プラディッシュ (Arunachal Pradesh)
トラバンコール (Travancore)
テライ (Terai)
カングラ (Kangra)
インドネシア
スマトラ
ジャワ (Java)
ジャワ島産。中国種とアッサム種の両方が栽培されている。
スリランカ
一般にはセイロンで知られる。ウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラ、キャンディ、ルフナの五種をまとめて、セイロン・ファイブ・カインズと呼ぶ。
ウバ (Uva)
セイロン島南東部。水色は明るい鮮紅色で優れ、ティカップに注いだときに見られる、内側の縁に浮かびあがる金色の輪は、ゴールデンカップ、あるいはゴールデンリングと呼ばれている。好ましい刺激的な渋味(一般にパンジェンシーと表現される)を伴う芳醇な風味と、一般に薄荷に似た、ときに甘い花のような香気(茶葉によりさまざまに変化する)を持つ。飲んだときメントール香を感じられるものが高品質とされる。濃い目のミルクティーに適する。ダージリン、キーマンと並ぶ三大銘茶のひとつ。
キャンディ (Kandy)
セイロン島中央部。水色は輝きのある紅色で冷めても濁り(クリームダウンと呼ぶ)を生じにくい。バリエーションティーやアイスティーに最適。香りは控えめで、渋みが少なく、軽く柔らかだがこくのある味。
ディンブラ (Dimbula)
セイロン島中央部。水色は上品な橙色でアイスティーやバリエーションティーに最適。薔薇の香りに似た柔かいが強い香気を持ち、爽やかな渋味(ブリスクと表現される)を伴うが、柔らかくマイルドな風味。
ヌワラエリヤ (Nuwara Eliya)
セイロン島中央部。水色は淡い橙赤色。ストレートティー向き。’草いきれのする’と称されるさわやかな香気を持ち、優しく穏やかな、しかししっかりとした味。
ルフナ (Ruhuna)
セイロン島南部。水色は深紅色。ミルクティー向き。独特の強いスモーキーな香気を持っている。あくの重い濃厚な渋みを持つ。主にアラブ諸国で好まれている。
ギャル (Galle)
セイロン島南部。水色は明るいオレンジ色。アイスティー・ストレートティー向きだがミルクティーにも向いている。ロウグロウン(low grown)
ラトナピュラ (Ratnapura)
ラトナピュラ地方。水色は澄んだ濃い紅色。ストレートティー向き。チョコレートのような風味、チャイによく使われる。ロウグロウン(low grown)
中国
中国種の紅茶として有名なものには、祁門紅茶(キーマン・コウチャ)、雲南(ユンナン)などがある。これらはインドやスリランカのものと比べて、茶葉が細かく砕かれていない、何処か燻製のような香りがする(実際に燻製されているものもある)、渋味が出にくい、という特徴がある。また、他の香りを吸着しやすい特徴があるとされ、アールグレイなどの香りをつけた紅茶は、中国産の紅茶を利用している場合が多い。(→中国茶)
・祁門紅茶(キーマン、キームン、キーモン、祁紅):安徽省祁門県産。
三大銘茶のひとつ。「蘭の香り」に喩えられる微かなスモーキーさを漂わせ、味わいは渋みが少なく糖蜜のような甘さを持っている。イギリス女王の誕生日茶会に饗されることでも知られている。
・雲南紅茶(滇紅):雲南省鳳慶県・昌寧県近辺産。
英徳紅茶(英紅):広東省英徳市産。
・宜紅:湖北省宜昌市近辺産。
・四川紅茶(川紅):四川省産。
・正山小種(ラプサンスーチョン):福建省武夷山地域産。
ロシア
ジョルジ (Georgie)
水色は深橙色。ストレートティー向き。甘い味を持つといわれる。
トルコ
リゼ (Rize)
チャイダンルックと呼ばれる二段式のヤカンで濃く淹れ、沢山の砂糖をいれて飲まれる紅茶。
日本
1876年(明治9年)に紅茶用茶樹の種子が導入され、鹿児島、福岡、静岡、東京に紅茶伝習所が設けられ、紅茶に適するアッサム種と中国種を交配し国産紅茶品種を作り、紅茶の製造がはじまった。昭和30年代半ばまでは1,500t以上生産されていた。1971年の紅茶輸入自由化以降、国内の紅茶生産は壊滅状態となったが、現在では九州、静岡県および長野県、三重県、山陰地方などで生産された国産紅茶が若干量流通している。品質のばらつきが若干多い傾向があるが、渋みがあまりなく、柔らかな口当たりを特徴とするまろやかな紅茶が多い。伊勢紅茶は国産茶の中では異色の強い風味を持っている。
一方、沖縄県では紅茶生産に適する原料となるアッサム種の生産に適する位置から、1958年にアッサム種の生産を試みた記録がある。定着はしなかったが、2000年より再度生産を開始。「琉球紅茶」のブランド名にて有機栽培・無農薬などの付加価値を付け、苗木から選定したブランド化をスタート。自治体と取り組み本格的な生産に乗り出し、「金武町琉球紅茶産地化事業」が2008年JAPANブランドに認定。同年、中小企業庁地域資源育成事業にも認定され、国外の販路も視野に入れた高品質な国産紅茶の本核的な生産を開始している。
主なブランド
静岡県:丸子紅茶
長野県:うまいんだに
三重県:伊勢紅茶
島根県:出雲紅茶
鳥取県:鳥取紅茶
大分県:杵築紅茶
佐賀県:嬉野紅茶
鹿児島県:鹿児島紅茶、阿久根紅茶
沖縄県:琉球紅茶
主な国産紅茶用品種(農林登録年度)※紅茶向け品種には”べに・もみじ”など赤を連想する言葉が使われている
べにほまれ(昭和28年)
はつもみじ(昭和28年)
べにかおり(昭和29年)
べにふじ(昭和35年)
べにひかり(昭和44年)
べにふうき(平成5年):メチル化カテキン利用により機能性食品原料として注目品種
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